Kengonの書きたいブログ

狸小路商店街最重要思想家 兼スノーボーダー

時間

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今日もブログが書きたくて仕方がない。

 

高速バスに乗って、車窓を眺める。

遥か遠くに見えていた案内板が、近づいてきて、後ろへ消え去っていく。

過ぎゆく日々と同じである。遥か遠くにみてい

た、未来が近づいてきて、過ぎ去り、もはや遠い過去になる。

 

「ただ、一切は過ぎていきます。」というのは太宰治の「人間失格」に出てくる一文だ。諸行無常のことわりを、無色透明に、シンプルに、感じる表現であり、私は好きだ。

 

期待もあり、不安もあった未来が、近づいて、過ぎさって、懐かしくなっていく。本当にあったのかも分からない。妄想なのかもしれないとも思う。これからの未来は、もう過ぎ去っているのかもしれない。という、思想もある。アビダルマ仏教哲学という、思想体系があるらしいのだが、その思想によると、時間は未来から過去に流れているという。ちょっと何言ってるか私にはまだ分からない。

 

この世界は、本当によく分からない。よく分からないが、それを「当たり前」と思う事で、心の平穏が保たれるという、脳の大事な機能の働きの恩恵を我々は受けているのだと思う。馴化と呼ばれる機能である。いちいち、毎日ずっと、なんやかんやこの世界は一体何なのだ!よく分からん!と思い続けていたら、とてもじゃないがストレスが溜まり、生活出来ないのだろう。過去にいたであろう、そういった人達は絶滅して淘汰されて、今に至ったのだろうと思う。私も意識していないと、まあ、それが「当たり前」だよね、と思う。(「当たり前」って一体何なのだ‥) その機能が私の脳にも備わっているようである。