Kengonの書きたいブログ

狸小路商店街最重要思想家 兼スノーボーダー

執着

今日もブログが書きたくて仕方がない。

 

執着に、値段は関係ない。

どんなに粗末なモノでも愛着が湧けば執着が生まれる。

 

高速バスに乗った。高速道路のサービスエリアで休憩を取った。休憩所に入る前に、ふと何気なく、スマホの充電ケーブルを確認したのだが、コードをまとめる小さな白いマジックテープが無くなっていることに気付いた。前にマジックテープ一本を買って、適度な長さにカットして使っていたものだ。値段にして、数円、だろう。2〜3円位ではなかろうか。

 

バスから休憩所までの駐車場で落としたのも知れない。戻って、探すか?コードが纏められなくても、全く、支障は無い。家に、十二分に余っているテープを、カットしてまた作ればいいのだ。それなのに、頭は無くした小さなマジックテープの事でいっぱいだ。バスの運転手さんが指定した休憩時間は限られている。その時間を割いてまで、駐車場を下を向いて歩いて回って探そうか、と本気で考えてしまった。そんな自分にふと気づき、我に帰り、まさに執着だと、自覚した。探すのは明らめることが出来た。

 

人は自分が所有したものに実体以上に強く価値を感じる、「保有効果」と、自分が作ったり、手を加えたものに愛着を感じやすくなる、「イケア効果」が強烈に作用していたのだと思う。本当に、小さな、短い、マジックテープにだ。

 

執着とは恐ろしい。値段は関係ない。

そう、改めて実感したサービスエリア休憩であった。執着ほど自由な思考を妨げるものはない。

 

ちなみに、テープは、バス座席の下に落ちていた。